今週の日経平均株価は反落。NY市場は高値圏で極端にボラティリティを減らしたベースを形成しているものの、日本株式市場は低調な展開となった。日経平均株価は直近高値を超えることができておらず、不安感の残る大納会となったが、まだ下落トレンドと判断はできず、もみ合いレンジの域を出ていない。大発会での気持ちのよい上昇を期待したい。

 保有している3299ムゲンエステートは、新高値圏でボラティリティと出来高を減らしながらもみ合う理想的なチャートとなっている。日経平均株価が急反落した上、ムゲンエステートは今月配当落ちも通過しているが、下値を追わない粘り強い株価推移は見ていて安心感がある。 不動産セクターは小売セクターなどと比較して、素人が定性的な会社ごとの強みを分析することは難しく、僕もムゲンエステート独自の強みというのはイマイチ分からないが、最近上場した若く伸びしろ豊かな企業であること、増収増益を繰り返す成長性、東京オリンピック開催を前に首都圏での取引に集中していること、海外投資家への不動産販売比率が高いことなどは、ムゲンエステートが他の銘柄と比較して高いプレミアムを得る要素となりうるかもしれない。だが、何より金融緩和を背景に長期的には上昇が見込まれる不動産セクターにおいて、最も素早く、そして力強く新高値を更新したことは、投資家がムゲンエステートに対して現時点ですでに、プレミアムを払っても保有する価値があると考えていることの証左であり、トレンドフォロー派の僕としてはそれだけで十分に保有に値する銘柄だと言える。来年の日本株式市場の行く末はよく分からないが、下落トレンドであることが確認されるまではしっかり保有を続けたい。また、NISA枠にて購入した7614オーエムツーネットワークも力強い株価推移であることから、タイミングを見ながら買い増ししていきたい。

 今年は僕にとって初めて投資で成功したといえる一年だった。昨年はアベノミクスによって日経平均株価が急上昇する中、僕は依然として自分自身の投資のスタンスを確立できておらず、下手糞なデイトレードやスイングトレードを繰り返したり、ボロ株に手を出したり、結果としては数10万円の利益しか得ることができなかった。一方今年は売買回数をかなり減らして成長株の順張りに徹し、年間では資金を5回転しただけだったが、年初は900万円だった資産を3000万円まで積み増すことができた。 これは昨年に早々見限った成長株が売却後にぐんぐんと株価を上げ続けていた経験と、市場はファットテールだという信念から、今年は利益を可能な限り伸ばす気絶投資法を意識したためであり、結果的にこれはとても上手くいった。とはいえ、試行回数がわずかに5回しかないことから、僕の今年の結果が、僕の実力によるものだとは、とてもじゃないが結論付けられない。1年の試行回数が数百回に及ぶ短期トレーダーは、早期に自分の戦略の優位性を観測できるが、中長期投資を行う場合は最低でも10年は自身の戦略の優位性を確認できず、今後も永遠に疑心暗鬼の投資は継続するだろう。とはいえ天才投資家でもない限り、投資戦略を状況に合わせて巧みに乗り換えることなどできないわけで、疑心暗鬼の中でも、「優位性があると思われる」投資戦略を一貫しなければならない。もし様々な投資戦略に浮気していたら、永遠に「優位性があると思われる」投資戦略を、「確かに優位性のある」投資戦略にまで洗練させることはできないだろう。ひとまず今年は成長株の順張りという戦略で結果としては成功したのだから、来年以降も上手くいく保証など一切ないけれど、粘り強くこの戦略を洗練させるしかない。自身の戦略の優位性を完全に見捨てる時こそ、投資家としてのお終いだ。2015年が自身の戦略の優位性にさらに自信を深められる一年となるよう期待したい。


取引:なし
保有銘柄:3299ムゲンエステート・7614オーエムツーネットワーク
保有資産評価:30,083,103円(先週比+42,600円)